レストアカスタム・フィクスドガスガン
COLT
M1911A1 SERIES '80


中学生の頃からモデルガンマニアでしたが黒色金属モデルガンの禁止に始まり、銃身分離型モデルの禁止と続いた玩具銃に対する規制に嫌気が差し、モデルガンの世界から遠ざかっていましたが、暫らくたって社会人になり偶然目にした「MGC製S&W M659」ガスガンのあまりの出来の良さと、命中精度(あくまで当時のね)の高さにびっくりして衝動買いしたのが、今に続くガスガンの趣味の始まりです。
M659の次には確か「ベレッタ93R」を購入して楽しんでいましたが、どうにも「高級銀玉鉄砲」のイメージが気になっていた時に、新製品として登場したのが「COLTガバメント GM6」でした。(30年前の新製品!) これは「ハーレット・アクション」(HARET ACTION)というBB弾を発射する時にトリガーを引き絞った時だけ、ハンマーが落ちるという見た目はシングルアクションの様な変則的なダブルアクションで、当時は画期的な連射システムでした。 (「
HARET」とは「Hammer Return by Trigger mechanism」の赤字部分の事ですね。)
その後は画期的なブローバック・システムの「グロック17」が登場するので、固定式(フィックスド)オートマチック・ガスガンは、このガバメントが最後となりました。 全体のバランスや独特のハーレット・アクションのトリガーフィーリングが好きで長年愛用して来ましたが、時間を掛けて現代のガスガンにも充分対抗できるようにレストアしました。
全体を完全分解したところです。 基本的なパーツは「ウィルソンLE GM-6」の物ですが、部分的にGM-7やGM-8のパーツを改造して使っています。
当時はHOPは無く、またインナーバレルも内径6.4_とかなり隙間があるので、高精度なアルミバレルに交換し、HOPもシリコン剤で新設します。
HOP付のインナーバレルが勝手に回転しないように、バレルとトリガーのジョイント部品に固定用の真鍮製ポストとワッシャを、半田付けして取付けます。
加工したアルミバレルと各パーツを半田付けしたジョイント部品等のパーツ類です。 アルミバレルの「Cリング」の切り欠き部は、HOPの中心に合わせます。
インナーバレルアッセンブリーもを組立てた状態です。 ジョイント部品に半田付けしたポストがバレルの「Cリング」の切り欠きに填るように組立てます。
ジョイント部品に半田付けした固定用のワッシャが、下になるようにトリガー部分と組合うように取付ける事により、HOPは常にバレルの真上に位置します。
マガジンは昔購入した「ベルクフリート」製増量タンク仕様を、ミリタリー仕様マガジン本体へ入れました。(左側) 右側はミリタリー仕様の純正マガジン。
「ベルクフリート」製マガジンはウィルソン用等のメッキ仕様でした。 出っ張りの無いリアルなミリタリー用に変更したため、マガジンボトムも作り直しました。
増量タンクを内蔵しさらに装弾数も15発に増加させましたので、普通のMGC製フィクスドガバメントとは比べ物に成らないパフォーマンスを発揮します。
Mamosunが購入した「ベルクフリート」製増量タンク・マガジンは完成品でしたが、写真のように自分でノーマルマガジンを改造するキットもありました。
トリガーを引いてハンマースプリングを圧縮する「HARET SYSTEM」は、スプリングの強さが指先に掛かるため、縦溝式の純正トリガーでは痛くなります。
純正トリガーの前面を削り落とし、そこへ鉄材を切削加工して整形し、さらに研磨してガンブルーで仕上げた、ワイドトリガーシューを取付けます。
サムセフティは純正の状態で大型のアンビタイプが付いています。 ただグリップで押えただけの構造で動きが重く、レバーも大き過ぎるので改良します。
左右の純正セフティレバーを小さく改造し、グリップで押える構造も左右のレバーを直接ビスで連結する方法に変更して動きをスムーズにします。
スライドには「BO-MAR」サイトが付いていますが、全体的に厚みがあり取付け位置も高すぎます。 スライドとサイトの両方とも削り最適に調整します。
コンペイセイター付きの「ウィルソンLE」のスライド・フロント部分を、GM-7のパーツを利用して大幅に改造して、ノーマルのガバメントに仕上げました。
MGCではGM-6用に色々な木製グリップがありましたが、この銃には昔のCMC製金属ガバメントのローズウッド・グリップを改良して付けました。
全体的なレストアを終了したガバメントです。 MGCでは色々とガバメントの派手なカスタムを出しましたが、やはりノーマル5インチのカスタムが好きだな〜。
このフィックスド・ガバメントは上記の内容以外にも各可動部がスムーズに動くように、摩擦面を徹底的に研磨してからグリスアップをしているので、非常に滑らかに作動します。 また、マガジンの増量タンクの性能を引き出す為に、ハンマースプリングを少々強めの物に変えていますが、可動部の研磨仕上げとワイド・トリガーシューの効果でほとんど気になりません。
GM-6の「HARET ACTION SYSTEM」をライトチューニングしたカスタムを射撃したことがありますが、トリガーは軽いのですがハンマーが落ちるタイミングが分かりにくくイマイチでしたが、この銃は反対にトリガーが次第に重くなり、ハンマーが落ちる直前が良く判るため、射撃しやすい仕上がりになりました。
増量マガジンとタイトなインナーバレルを備えた固定式ガスガンのため、デジタル弾速計で測定すると最大で「0.75ジュール」と、所持しているハンドガンタイプのガスガンでは最高の値に達します。 もちろん違法な数値には全く届きませんが、射的やプリンキングには充分すぎる性能にレストアが出来ました。 また表面仕上げは現在のところノーマル素材を研磨仕上げにしただけなので無塗装ですが、時間が出来たらコーティング剤で金属的な色合いに仕上げるのもいいかなって思います。
掲載写真等の無断使用はお断りします。 内容についてのお問合せはこちらからどうぞ (必ず件名をご記入下さい)