ライブカートリッジ式ガスブローバックガン チューニングモデル
Cz75 デュアルマキシ Ver.2
live cartridge system


マルシン工業は初期の黒色金属モデルガンの時代から続く老舗ですが、他のメーカーとは一味違う独自のモデルやシステムを開発する楽しいメーカーさんです。 中でも独自のライブカート式のガスブローバック・モデルは、旧タイプから色々と使用してきました。 旧タイプはトリガーがBB弾発射とブローバックが別の二段引きがネックでしたが、数年前に発売された新システム「デュアル・マキシ」は、射撃性能が実銃的に飛躍的に進化しました。 とは言っても個人的に色々気になる点があるので、お気に入りの「Cz75 デュアル・マキシVer.2」を、外装仕上げから内部メカニズムやガスルートのチューニング、さらに専用のGUNケースまで製作することにしました。
右は「YouTube」に公開したCz75カスタムの射撃シーンです。

銃を完全分解し、スライドとフレームの外装を仕上げ直します。 ノーマルの艶消し塗装仕上げを完全に落としてから、Cz75らしく全体を鏡面状に研磨します。
次に2種類のグラファイト系黒染めスプレーでコーティングします。 最初は皮膜が強いグレー系ブラックで、仕上げは緻密なブラックでコーティングします。
コーティングスプレーで仕上げると左の写真のような、艶の無い金属肌になりますが、専用のクリーナーと研磨剤で磨くと、写真のように金属的に輝きます。
ハンマー(右)は他社製(左)に比べると結構不格好です。 これはWアクション用シアーの取付け穴がハンマー中間にあり、そこからの破損を防ぐためです。
やはり露出するハンマーの形は大事なので、写真のようにハンマー背面を切削し、代わりに縦方向に補強用の鋼材をインサートして、破損を防ぎます。
ハンマーに補強用鋼材をインサートしたら、全体のシルバーメッキを剥がします。 その後GUNブルーで染めてから、ブラック・カラーに仕上げます。
純正のインナーバレルはアルミ製ですが、耐久性に疑問を感じたので、新たに真鍮で長めのインナーバレルを製作し、ニッケルメッキで仕上げました。
銃全体を完全分解してから、トリガー系、ハンマー系、ブローバック系等、全ての可動部の接触面を研磨して、作動時の摩擦抵抗を最小に仕上げます。
純正マガジンはボトム部までタンクがあり、装弾数が8発とスタガード・マガジンとしては少な目なので、フロアーとスプリングを加工して11連発にしました。
デュアル・マキシVer.2からはカートがプラ製になり、ブローバックが快調になりました。 よりガスルートを安定させるため、全カートの内径を4.8_に拡大します。
デュアル・マキシのカートは袋入りで味気ないので、ウィンチェスターの実包BOXを参考にして、専用パッケージを製作しました。(口径は6mmに変えました)
純正プラカートは地肌で金属的じゃないので、メッキ調ゴールドカラースプレーで塗装して、リアルに仕上げました。 写真で見ると中々雰囲気があるでしょ・・・
Cz75 デュアル・マキシのセフティ・レバーはONにすると上がり過ぎるので(上写真)、内部構造を直して実銃と同じ位置に(下写真)調整しました。
純正木製グリップは出来がイマイチでなので、表面の整形と仕上げをやり直しますが、チェッカリングの代わりに、中心にアクセントを付ける事にしました。
左右のグリップの中央部を楕円形に削り、そこへ馬デザインの樹脂製カメオ型カボションを挿入して、インレイ・グリップに仕上げました。
GUNケースには以前入手した「LIBERTY LONDON」の木製BOXを利用します。 内部は高さがあるので、箱を傷付け無いですむ、挿入式の二段トレー構造です。
二段構造のGUNケースは、上段トレーにCz75を収納しても、下段には別の銃の保管トレーや、Cz75用のショルダー・ホルスターを収納する事ができます。
GUNケースの上にCz75を置いた写真ですが、下側の銃はMGCがCz75を1988年に、初めてモデルアップした固定式ガスガンの、カスタム・モデルです。
カスタム&チューニングが完了し、ホールド・オープンしたCz75と、カートを装填したマガジン、それにワンオフの実包風カートBOXをレイアウトしてみました。
カスタム&チューニングが完了したCz75のサイドビューです。 外観はかなり金属的に仕上がり、グリップにインレイした、馬のカボションも引き立っています。
「Cz75 デュアル・マキシVer.2」のノーマル状態です。 やっぱりCz75はこの様な艶消し仕上げよりも、左写真のような艶のある金属仕上げが似合いますね。
ブローバック・オートのカート式ガスガンは「Cz75 デュアル・マキシVer.2」のマルシン工業しか製作していません。 確かに射撃の度に薬莢が排莢するため紛失したり、カート毎に弾道が不安定になると理由で敬遠するマニアやメーカーが多いのですが、所詮ガスガンやモデルガンは射撃ごっこの延長に過ぎません。 やはり映画の射撃シーンのように、射撃の度に薬莢が宙に舞うと言うのは、私のような昔から銃を好きな者にとっては至極の醍醐味なのでありますね。 そんな訳でこの「薬莢が宙に舞ってくれるCz75」のカスタム&チューニングには自然と力が入り、細部にまでこだわってしまいます。
外装を始め内部パーツの摺り合わせや研磨などを徹底的に行い、これ以上ない程にスムーズで滑らかな動きを実現し、最初のカスタムが終了した時点で、初速を計測したところ平均で50m/s(ノーマルで65〜70m/s)しかありません。 原因は全く不明でインナーバレルを純正に戻したり、ハンマースプリングを調整しても変化がありませんでした。 そこでノーマルの時との違いを比べて行ったところ、スライドやハンマーの動きが滑らか過ぎて、ブローバック時の作動抵抗が減少している事に気が付きました。 つまりブローバック時にノーマルよりも早くスライドが後退してしまうため、BB弾に充分なガス圧が掛かっていなかったのでした。 早々にブローバックエンジン内のタイミング調整をした所、ようやくチューニングした本来のパワーが発揮され、初速も平均で77.8m/s以上を示しすようになりました。 初速が純正より向上した要因はインナーバレルを10_程延長した点と、スライド内やカート内部のガスルートの直径をを0.8_程拡大した点かと思います。 デジタル弾速計で測定すると最大で「0.6ジュール以上」と、所持しているハンドガンタイプのガスガンの中では結構高め値ですが、もちろん違法な数値には全く届きません。
外見や専用GUNケースからコレクション・アイテム風な仕上がりになりましたが、射的やプリンキングでも充分楽しめる性能になりましたので、上の「YouTube」に公開したCz75カスタムの射撃シーン動画をご覧下さい。
掲載写真等の無断使用はお断りします。 内容についてのお問合せはこちらからどうぞ (必ず件名をご記入下さい)