カスタム・ビンテージ・ガスリボルバー
COLT Single Action Army
5
1/2”barrel model


「COLT シングルアクションアーミー(SAA)」のカートリッジ式ガスリボルバーは、かつてタナカ製とマルシン製がありました。 マルシン製に関しては度々モデルチェンジを繰り返し、現在でも「コルトS.A.A.45ピースメーカー・Xカートリッジ」仕様としてリニューアルされて販売されていますが、タナカ製の物は残念ながらペガサスシステムに移行して消滅してしまいました。 ここで紹介するのは絶版になったタナカ製のライブカート式シビリアンモデルに、同じくカスタムピースメーカーの部品を合体し、フレームの強化、パワー、操作性、そしてドレスアップを行なった、カスタム・ビンテージ・シングルアクション・ガスリボルバーです。
タナカ製のSAAはガスタンクもそこそこの大きさがあるので、真鍮製の細いガスルートを太めのパイプで作り直すだけで、満足いくガスの放出量になります。
作り直したガスルート用のパイプをガスタンク上部の接続部分に差込んだ状態です。 フレームが干渉するので、部分的に楕円や平らに修正しています。
純正の真鍮パイプと(奥側)と作り直したパイプ(手前側、着色前です)を、それぞれフレームに取り付けた比較ですが、パイプの断面積の違いが分かります。
タナカ製のカートリッジ式SAA用にも木製グリップはありますが、よりリアルで高級なイメージにするため、「キャロム・ショット」の「ココボロ」製を加工します。
グリップの裏面はフラットなので、ガスタンクを内蔵するフレームに合わせて内側を削りますが、ココボロ材は硬いので電動ドリルとリューターで加工します。
タナカ製用のグリップではありますが、ペガサス用なのでスクリューの穴や全体的な形が、カートリッジ式とは微妙に差があるので修正し、表面も磨きます。
タナカ製のカートリッジ式SAAはフレームが薄く、殆んどの固体のバックストラップ取付け用ネジ部分にクラックが発生するため、レストアして補強します。
接着剤や補強用樹脂では耐久性が無いので、根本的に対処するため粘りのある銅パイプを補強材としてインサートし、それにネジを切り直します。
補強材に切ったネジは3_なので、バックストラップ取付用のビスも特製に作り直します。 左端はフレームの補強、中央と右端は補強後の組立て状態。
このSAAにはHOPが無くインナーバレルも可動式なので、バレル根元にバレルナットと組合うように回転防止の突起を付けてからHOPを取付けます。
BB弾は真鍮製カートリッジの先端に込めますが、カーリッジ内のガスルートが細いので、直径を5.5_に拡大し、タンクからの放出ガスを効率良く通します。
このSAAはインナーバレルの付根部が、シリンダー先端の窪みに填って回転を止めるためボルトがありませんので、それらしくダミーボルトを付けました。
タナカ製のカートリッジ式SAAは絶対数が少なく、またフレームが壊れやすいので現存数は多くありません。 また使用しているプラスチックやメッキの処理もあまり上質とはいえないので、単体の固体をレストアする場合は結構大変です。 この銃のように数丁の部品を組合わせてレストアする方が楽で自由なカスタマイズが可能です。 今回はバレル、シリンダー、バックストラップにはメッキ仕上げ「フロンティア」の部品を使い、フレームやエジェクターチューブには元の「シビリアン」の物を使用しました。 フレームは補強後にカーボングラファイドで表面処理をし、エジェクターチューブも同様に表面を仕上げました。 全体的にはカスタムバレルを装着したビンテージモデル風ななったかなと思います。
それから実射性能ですがガスタンクからBB弾までのガスルートを拡大し、ガスの放出効率を大幅に改善した結果、普通のブローバック・オート程度のパワーは発揮するようになり、HOPを装備した結果ちゃんと狙えるリボルバーになりました。
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