セントリーシステム搭載・カスタム電動ガン
93式自動掃銃
sentry gun system


映画に出てくるプロップ・ガンの中でも「エイリアン2特別編」に登場したセントリーガン(自動歩哨銃)や、「ジャッカル」に出てきた遠隔操作機関砲(AZP−23機関砲のプロップ?)等は最高のアイテムですね。 10年程前に今は休刊になった八重洲出版の「ミリタリートイズ」の編集部から、マルイの電動ガンを改造して実際にサバイバルゲームで使用できる、「オリジナル・セントリーガン」を作るお誘いを受けました。 主要な機材・パーツは編集部提供とのことなので「93R電動ガン」を改造して挑戦する事にしました。
右は「YouTube」に公開した「93式自動掃銃」の遠隔操作射撃シーンです。 画質が少々悪いですが、実際に射撃手は別の階からモニターだけ見ながら狙撃しています。

セントリーシステムの駆動装置はSONYのビデオカメラ用の「パンティルター」を提供してもらい、これをラジコンでコントロールできるように改造します。
8_ビデオ用の「パンティルター」を分解したところですが、実際にはをラジコンでコントロールするので、ギヤボックス以外の電子パーツ類は取り除きます。
「パンティルター」のモーターは電圧が違うので、サイズが同じRCサーボのモーターを取付け、マウントを送信機で正転・逆転・スピードコントロールします。
メイン駆動装置に取付ける各主要部品の展開で、マウント回転用モーター、取付板角度調整用サーボ、RC受信機、メインバッテリーを組合わせます。
各部品を「パンティルター」の駆動部に組込んだ状態です。 カメラ取付け用の雲台は使用しません。 手前に出ているコネクターはトリガーサーボ用です。
「パンティルター」のマウント部分に「93R電動ガン」を取付けるための部品を、L字型パーツを加工して作ります。 L字の長い辺の端に6_のネジ加工をします。
L字パーツに加工した6_ネジ部へ、93Rのフォアーグリップ取付穴を、差し込むための6_ホローセットボルトを取付けます。
6_ホローセットボルトを取付けたL字パーツを、「パンティルター」のマウント部に取付けます。
BB弾発射用マイクロサーボの本体には取付け用のアルミステーを、ホーンにはトリガー用ベアリングを取付け、送信機のトリガーと同調させます。
組立てたセントリーシステムにマウント部とトリガー用サーボを取付けます。 「93R電動ガン」は簡単に取外しが出来るよう、6_ボルト一本で固定します。
「93R電動ガン」はフォアーグリップを外した穴を、マウントの6_ボルトに差込んでから、ローレットナットで締めるとトリガーガードもマウントに固定されます。
セントリーシステムの要となる、アールエフ製「超小型CCDカメラ:PRO 5」と「2.5インチカラーTFTモニター:TP-25」は編集部から提供されました。
超小型CCDカメラを「93R電動ガン」に装着するためのマウント部品は既製品が無いので、サイズに合わせてプラスチック板を加工して作りました。
超小型CCDカメラの底部にはプラスチック板で製作した、サイト固定用マウント部品を取付けます。
「93R電動ガン」側に装着する部品は、古いMGC製93Rガスガン用エイムポイントのマウントを利用しました。
超小型CCDカメラにMGC製93R用エイムポイント・マウントを取付けた状態です。
コントローラー用のラジコン送信機の液晶パネルの前面に、「2.5インチカラーTFTモニター」をマジックテープ付ベルトで取付けます。
「2.5インチカラーTFTモニター」はマジックテープ付のベルト式なので、腕にも装着も可能です。 ディスプレイには保護フィルムを貼りヘアクロスを描きました。
大型マガジンを装備するセントリーシステムで使用するため、「93R電動ガン」の標準バッテリーでは容量が少ないので、外部電源式に改造します。
「93R電動ガン」のスライドを外し、フレームの両サイドにある+と−端子に、ミニバッテリー対応の延長コネクターコードを半田付けします。
延長コネクターコードはフレームに溝を作り銃口側へ出しておきます。 またマガジンバンパー部品やフォアーグリップ部は外しておきます。
延長コネクターコードを出すフレームの溝が、ピッタリ合っていれば問題なくスライドは取り付きます。 外部電源はアウターバレルに取付けます。 
外部電源ボックスはマルイ製のレーザーユニット型ミニバッテリーボックス、オフセットサイレンサー、20_レイル、7.2Vミニバッテリーを組合わせます。
オフセットサイレンサーの下面の4ヶ所に3_のネジ加工をし、そこへ20_レイルを取付けてアンダーレイルにします。
サイレンサーのアンダーレイルに、レーザーユニット型ボックスを装着すれば外部電源ユニットの完成です。
9_バレル用のオフセットサイレンサーは「93R電動ガン」のアウターバレルにそのまま装着できるので、延長コードとミニバッテリーを接続すれば完成です。
多弾数マガジンはTOP製のドラムマガジンを応用するので、「93R電動ガン」の純正マガジンから延長する加工をします。
「93R電動ガン」の純正マガジンの底部へ、TOP製のドラムマガジンの給弾と連結するためのスプリングジョイントを取付け、アルミスペーサーで固定します。
ドラムマガジンのゼンマイでは給弾力が弱いので、93R本体に連動する電動式に改良します。 モーター駆動の負荷を避けるスリップクラッチ式に改良します。
スリップクラッチ式にしたため、BB弾が発射されない時は給弾用カムのシャフトは空回りするので、モーターに負荷が掛かりません。
本来ゼンマイがあった所に電動給弾用のモーターがあります。 モーターのコードは弾倉の裏側を通り外へ出ます。 先端の端子はスプリング式電極です。
93R本体のマガジン底部側のフレームに、BB弾発射用モーターの電極から分岐した+と−コードを出して端子を半田付けし、絶縁して固定します。
ドラムマガジンを93Rへ装填すると、マガジン側のスプリング式電極が、93R本体のフレーム側端子に接続し、BB弾の発射にシンクロして給弾します。
完成した電動式ドラムマガジンの内部とサイドビューです。 93R本体との接続方法から、本来93R側にあるマガジンバンパーはドラムマガジンに付けました。 
自動で動くセントリーガンなので、BB弾が停滞せずに給弾されるように、弾倉内に補助板を数枚取付けしましたので、連射可能装弾数は約650発です。
93式自動掃銃は工具無しで簡単にマウントと銃を分離できるので、折畳み金属製ストックを装着すれば、マシンカービン・タイプに変身できます。
超小型CCDカメラとのサイト調整が完璧に合うと、カラーTFTモニターのヘアクロスの中心へBB弾が吸い込まれていき、慣れれば狙撃も可能です。
製作の期間が思ったよりも短く、何とか締め切りに間に合って、「ミリタリー・トイズ Vol.9」2005年秋号(八重洲出版社) に掲載された本モデルです。 
「ミリタリー・トイズ Vol10 」2006年冬号 に、千葉県君津市の「サバゲ・フィールド コイズミ・ワールド」で実戦デビューした、93式自動掃銃が掲載されました。
「93式自動掃銃」と言うネーミングは「93R電動ガン」を改造して作ったからです。 実際に電動ガンを応用したセントリーガンを作るのは、全てを手作りのため思った以上に大変でした。 特にドラムマガジンの電動化と93式本体との接続と作動のシンクロは随分考えた部分です。 ただ各部が完成し93式自動掃銃本体をカメラ用の三脚に取付けて微調整した後、始めてモニターを使った遠隔射撃をした時は、モニターの中心にターゲットを捕らえ、ゆっくりと送信機のトリガーを引くと発射音と共にモニターのターゲットに面白いようにBB弾が吸い込まれていくのが確認できました。 これはもうほとんどシューティングゲームの世界で、完全に癖になりそう、と言うのが正直な感想でした。
カービン・タイプの場合は照準カメラの下側に前後のサイトが見えるのでそこから狙えます。 また、モニターを腕に付けておけば、アメリカ陸軍等のコーナーガン・システムのように、物陰から銃だけ出しモニターを見ながらの射撃も可能になります。
今回のセントリーガンは遠隔操作式のため、「ジャッカル」に出てきた遠隔操作機関砲のように人間がコントロールするタイプですが、いつか「エイリアン2特別編」に登場したような、全自動のセントリーシステムを作ってみたいですね。
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